2016年4月14日午後9時26分、それから28時間後の4月16日午前1時25分、熊本地震が発生した。あれから一年が経つ。あの時僕が見た景色を振り返る。
僕がいた場所
僕は地震が発生した時、2回とも家に居た。住んでいる場所は熊本市東区。今回特に被害が大きく震度7を二回観測した益城町のすぐ隣にある。地震が発生した後、今まで当たり前だった日常が非日常に変わる瞬間を経験した。
・地震直後の部屋
・上空を飛び回るテレビ局のヘリ。何機も飛んでいた。
・小学校のグラウンドに停まる車。夜は車中泊の為グラウンドが車で埋まっていた。
・給水所に並ぶ人達。近所は地震後一週間水が出なかった為、2時間待ちは当たり前だった。並んでいる最中も多くの揺れがあって建物の側は危険だった。
・コンビニは少しでも食料を確保しようとする人達で溢れかえっていた。必要なものは何も無かった。
・地震発生後唯一開いていたスーパーでは人が多く危険な為、入場制限をしていた。店内の通路はどこも会計待ちの人で埋まっていた。



熊本地震から一年が経過して感じる事
あの二回の地震発生後も4000回を超える震度1以上の揺れが続いている。前ほどではないものの今でも地震があるとあの時の恐怖を思い出して心拍数が上がってしまう。
テレビであの地震の特集をやっていても、自分とは全く関係ないところで起こったものだと思って見ないと、声をあげて泣き出してしまいそうになる。この記事を書いている今も少しでも気を抜くと目に涙が溢れて来る。僕にとって熊本地震はそれほどの経験だった。
忘れていた大切な事
地震は、傷ついて胸が張り裂けられる様な感情だけじゃなくて、忘れていた大切な事を思い出させてくれた。少しの親切をする事はとても簡単で、それはとても大きな役割を果たすということ。地震後多くの人達が熊本の為にと思って行動してくれた全ての事がそうだった。
地震から2週間後、まだ地震の揺れに耐えて必死に生活していたが、青く晴れた空の下でこれを見た時の感情は今でも昨日の様に覚えている。「がんばるけん熊本」
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